「奈良の木フォーラム in東京」が開催されました

By flab, 2014年11月10日

ご報告が遅くなりましたが、10月31日に実践学園 自由学習館にて「奈良の木フォーラム in東京」が開催されました。
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奈良県の荒井正吾知事をはじめ、建築家の隈研吾氏、婦人画報編集長の出口由美氏、家具デザイナーうたたね代表の山極博史氏などの豪華な顔ぶれの方々による対談やパネルディスカッションなど盛りだくさんの内容でした。
私たち奈良プロジェクトメンバーも、首都圏での吉野材を用いたデザイン提案として発表の場をいただきましたので、ご報告させていただきます。


実践学園自由学習館は古谷率いる設計事務所NASCA設計のホールや自習スペースなどをもつ学習館です。
フォーラムのために場所をお貸りしましたが、普段は入ることができないため、午前中は見学会も兼ねた会とさせていただきました。
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当日はプロジェクトメンバー以外の古谷研メンバーにもスタッフとして参加してもらいました!
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午後になり、荒井正吾知事より開会のお言葉をいただき、「奈良の木フォーラム in東京」が始まります。
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まず初めに、荒井知事と隈先生より「奈良県吉野材を使った新たな空間の創造」をテーマとして対談いただきました。
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隈先生の経験より、木は増改築しやすいことから木造の家は「自分たちのもの」という印象をもっているというお言葉に対し、荒井知事が家は不十分であることが重要で、使い手に使い道の余地を与えることのできる木は見直されるべきである というお話をしていたのが印象に残りました。
次に私たち早稲田大学 古谷研究室 奈良プロジェクトメンバーより「首都圏における吉野材(スギ、ヒノキ)を活かした木質空間デザイン」をテーマに発表致しました。
このセッションでは、建築家の隈研吾氏、婦人画報編集長の出口由美氏、家具デザイナーうたたね代表の山極博史氏にご講評者として登壇いただきました。
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私たちは、吉野材を首都圏で使うということの意義を考え、
1_「現在木材を使用している空間に対するデザイン提案 教育空間を事例として」
2_「現在木材を使用していない空間に対するデザイン提案 公共空間を事例として」
3_「吉野材を用いた空間構築システムの提案 空間構築システム box in boxについて」
4_「東京オリンピック2020関連施設へのデザイン提案 東京ビッグサイトを事例として」
という内容で発表させていただきました。
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ご講評では、出口様よりどのように吉野材をPRしてしていくのかというソフト面の提案も盛り込んでいくとより良くなるとのご意見や、山極様からは吉野材の素晴らしさを活かすためにもっと有機的なデザインがあると良いなどのご意見をいただきました。
隈先生からはもう少し思い切った提案もあると良かったのではないかとのご講評もいただいたので、これらのご意見を参考に、今後のデザイン提案に活かしていきたいと思います!
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最後は、パネルディスカッションでした。
スギ材は柔らかいため、こどものための家具として非常に優秀であるというお話がとても興味深かったです。
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私たちの発表に対してのご講評内容も含め、今後、吉野材を用いたこどものための空間をより深く考えていきたいと思いました。
最後に福谷農林部長様より閉会のご挨拶をいただき、閉会となりました。
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終わりになりましたが、今回私たちにこのような発表の場を設けて下さった奈良県のみなさま、ご指導いただきましたご講評者のみなさま、また吉野材について学ぶためにいろいろとご案内下さった製材所、工務店、家具メーカーのみなさまには大変多くのことを学ばせていただいたと同時に、吉野材への熱い思いを強く感じたことがとても印象に残っています。
今後、吉野材が首都圏においてもより多くの方々の手に触れるようになっていくと良いなと思っています。
ありがとうございました。
M1 林

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