【ゼミ紹介】地域デザインゼミ2017

By flab, 2017年1月31日

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建築計画系卒業論文説明会に先立ち、古谷誠章研究室地域ゼミの活動内容についてご紹介いたします。
本ページの内容は、2017年2月1日実施の説明会にて配布するPDFと同様の内容になります。

 

■地域デザインゼミ

古谷研究室では現在、複数の土地で地方再生を目的としたプロジェクトが進行中です。
本ゼミでは日々実践される各プロジェクトと連動しながら、ハード・ソフトを横断した地域デザインの手法論を構築していきます。具体的には、「地方都市再生モデル化研究」「協同のあり方やワークショップの手法に関する研究」「まちづくりに実際に関わるプログラムに関する研究」等があります。昨年度は福岡県福岡市について研究いたしました。
地方都市再生モデル化研究
人口減少や産業の変遷の中で疲弊する地方都市の新たな生活環境モデルの構築に関する研究。
協同のあり方やワークショップの手法に関する研究
地域を活性化するために設計のプロセスを公開し、市民や他の分野の専門家と協同しながらプロジェクトを進めていく事の研究。
まちづくりに実際に関わるプログラムに関する研究
建築を専門とする学術機関の少ない地方において、次世代のまちを担う貴重な存在である中学生・高校生を「アーバンデザイン部活動」として組織化し、実際にまちづくりを行う研究。

3.11 の東日本大震災は、20 世紀的な資本主義社会の限界を露呈しました。それは平時においても人々のコミュニティや生活環境を再考する必要があることを物語っています。建築家は建築単体のデザインにとどまらず、広く社会に開かれたプロセスを踏みながら、持続可能な生活環境を模索しはじめています。
地域デザイン研究ゼミでは、これからの建築家の職能といったテーマも意識しながら、地域再生にとっていかなる手法が有効であるか幅広い視点から捉え、その手法論をまとめることを目的としています。

 

・古谷研究室における既往研究

2003 年 平田哲、稲垣淳哉
『学校建築研究:廃校リノベーションに見る学校制度・学校研究』
2005 年 平木康仁、山口雄一
『日本におけるリノベーションを媒介としたエリアの再生に関する研究』
2007 年 田中亜矢子
『地域拡張型学校建築研究:中山間地域島根県雲南市を事例として』
2007 年 墓田京平、高瀬真人
『市町村合併が小学校建築に与える影響:島根県雲南市25 校を事例として』
2007 年 丸山傑
『中山間地域における公共施設等の有効活用に関する可能性調査』
2008 年 石川悠介
『建築再生事業における主体の類型化とその役割に関する研究』
2009 年 小堀祥仁
『学校再配置が地域に与える影響に関する研究:分離新設校と統廃合校を事例として』
2011 年 久我淳子、武井光
『地域再生計画にみる施設活用の効果と可能性の研究』
2012 年 関根梨沙子
『-地域デザイン研究-エコミュージアムの計画手法と地域帰属意識向上の相関』
2013 年 鉄川ななみ
『転入者との共生と集落更新に関する研究 -小豆島町空き家バンク制度を事例として-』
2014 年 笹原千晶
『転入者の参画による観光産業の形成と波及効果に関する研究―北海道倶知安町を事例として―』
2015 年 本村友力
『制度・配置・空間から見る都市に分散する屋台に関する研究―福岡県福岡市を事例として―』
2016 年 万徳友里香
『集落を超えた祭事協力による社会的共同生活の維持―瀬戸内海周辺の櫂伝馬行事を事例として―』

 

■地域デザイン活動履歴

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早稲田大学古谷誠章研究室では、4 年前より、「地域デザイン研究ゼミ」を行っています。地域デザイン研究ゼミでは、古谷研究室で継続的に行わている雲南市での地方再生プロジェクトを基点に、入間小学校改修の5 年プロジェクト等に触れながら、地域住民の方々の生活におけるコミュニティを高めるデザイン手法について調査、研究を行っています。また、近年は地方に広がりつつある空き家の活用についての研究を行う「小豆島堀越地区空き家活用プロジェクト」を行っています。地区にある教員住宅( 昔の分校の、先生のための住宅) の改修提案を地区の方との意見交換を行いながら進めていくプロジェクトです。
今後全国的な人口減少による空き家問題や都市の収縮等の問題が生じ、今まで以上に地域デザインが必要となります。その中で先進事例として地域にある問題を改善するとともに、その地域ならではの魅力を第三者として発見し、今後の雲南・小豆島をはじめとした地域再生におけるデザイン手法のさらなる提案につなげていきたいと考えています。

 

■瀬戸内海の祭事協力に関する研究(昨年度卒業論文)

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昨年の研究活動は瀬戸内海周辺の祭事に関するものでした。村上水軍が戦国時代前に伝えた櫂伝馬という文化は、水軍の滅亡後も各地の信仰や環境に合わせてそれぞれ伝えられてきた瀬戸内の祭りです。船の近代化と共に島々のつながりは希薄になっていき島同士には以前のようなつながりは存在していません。しかし近年、少子高齢化や過疎化など集落そのものの存亡に関わる問題が相次ぐ中で、それぞれの島が櫂伝馬の時期に行うようになった協力を通じて、瀬戸内に生まれ始めた新しい共同体のかたちと、それらが今後離島のような末端集落でどのような意味を持つのか考察を行いました。

 

■メンバー

研究員:稲垣淳哉

助手:根本友樹

M2:本村友力

M1:万徳友里香

 

■連絡先

本村友力:tomoo-who@akane.waseda.jp
万徳友里香:scribble.y.0129@gmail.com

■卒論テーマ説明会当日配布資料
地域デザインゼミレジュメ2017

 

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