【PJ紹介】森家具プロジェクト

By flab, 2018年2月11日

こんにちは、森家具プロジェクトリーダーの山本です。

この記事では本プロジェクトの簡単な紹介をさせていただきます。

まず、「森家具」とは森の分身である木を使った家具のことを指していて、都市部に森の自然を届けるような家具としてデザインを考えています。

本プロジェクトは2016年度に「森が学校プロジェクト」から派生して発足したプロジェクトで、森全体を学校として考える「森が学校」の構想を都市部でも実現できるように、オフィス家具メーカーの岡村製作所と共同して木育家具の研究をしています。

昨年度は都会の子供達が木に触れることにより木に対する親しみや理解を深める「木育家具」を考え、デザイン・製品コンセプトの提案をしました。

昨年度提案した家具は成果発表として「エコプロ2016環境とエネルギーの未来展」に出展されました。

今年度は小学校のオープンスペースにおける木育家具のデザイン提案を行いました。

近年教育の幅を広げるために作られたオープンスペースでは、そこに置かれる家具は児童たちの活動を誘発する重要な役割を担っています。

学生でそれぞれ案を出し合い、岡村製作所の方々にエスキースをしてもらいながら家具の製作を行いました。写真は一次試作の家具で素材の検討や、転倒の危険性など細かなチェックを行いました。

製作した家具は木育検証のため、実際に小学校へ設置してもらい1週間モニター調査をさせていただきました。

調査後、子供達にアンケートを書いてもらい家具について意見をいただいたところ、木の香りや手触りなどに驚く子が多く、木の家具について興味を示している様子でした。

家具の一部を自然そのままの形にすることで森家具の要素を深める、ということを考え、実際に森で木を切り出し、製材、加工を自分たちで行いました。

木を切り出して運ぶ際は、森の生態系を壊さない馬搬と呼ばれる方法で木を運びました。木の製材や加工はとても大変で、木の節や柾目板目など木の性質について深く学ぶことができました。

今年度も家具の成果発表として「エコプロ2017環境とエネルギーの未来展」に家具を出展しました。小学校の実施調査で分かった木育効果について私たち学生からも発表を行いました。

今後も森家具プロジェクトでは都市部における森の分身としての家具を模索していきます。

修士1年 山本光乃

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