「Flab展 388のプロジェクトを通して見る」報告②(トークイベント編)

By flab, 2019年6月6日

こんにちは、修士3年の伊藤です。

前回の記事では、「Flab展 388のプロジェクトを通して見る」の展示内容に関しましてご報告させていただきました。

本記事では、本展覧会に関連して開催されました4回のトークイベントをご報告いたします。

①オープニング 〜建築家古谷誠章と古谷誠章研究室〜

【日時】2019年3月22日(金) 19:00~20:00(18:30開場)

【会場】Gallery TEN

【登壇者】古谷 誠章(早稲田大学教授、建築家)

本展覧会のオープニングイベントとして、古谷さんにこれまでの古谷研究室25年間の活動を5年ごとの5時代にわけて振り返っていただきました。古谷研発足時のせんだいメディアテーク設計競技案から近年の地域系プロジェクトまで、作っていく過程で思い出したこと、それからそれら同士が意外なところでつながっていること、今までの25年間を網羅的、あるいは錯綜的に振り返りながら、それらがどうゆう風に糸がゆり合わさって今に至っているのか、お話しいただきました。

オープニング開催の様子
せんだいメディアテーク設計競技案提出直後の写真
古谷さんとFlab展メンバー

②助手サミット 〜歴代古谷研助手から見る古谷誠章研究室〜

【日時】2019年4月6日(土)14:00~17:00(13:30開場)

【会場】早稲田大学63号館3/4/5会議室(懇親会17:00~19:00)

【登壇者(カッコ内は助手期間)】

田中智之(1997-2000)・高田静(2000-2003)・平瀬有人(2003-2006)・中村航(2007-2009)

稲垣淳哉(2007-2010)・日詰博文(2010-2013)・李東勲(2009-2011)・斎藤信吾(2012-2015)

根本友樹(2013-2018)・山田浩史(2016-)・王薪鵬(2017-)・宮嶋春風(2018-)

【プログラム】

第一部:古谷誠章研究室と本展覧会の紹介

第二部:研究室の昔と今 歴代助手によるプレゼンテーション

第三部:パネルディスカッション

助手サミットと題して、古谷研究室25年のこれまでの歩みを、古谷誠章研究室歴代12名の助手の皆さんを通して、見ていきました。まず、第一部では、開会の挨拶として、古谷研の紹介と展覧会の説明をさせていただきました。第二部では、歴代の助手の皆さんそれぞれに、ご自身が在籍されていたときの古谷研についてお話しいただきました。12人12色の古谷研について、助手の皆様だからこその貴重なお話しをしていただきました。続いて、第3部では、「コンペとプロジェクト」、「古谷さんに言われて一番印象に残っている言葉」「古谷研での思い出」のキーワードを通してパネルディスカッションを行いました。助手サミット終了時には、古谷さんより歴代助手の皆様にポストカードのプレゼントがありました。

助手サミット開催の様子
助手サミット登壇者の皆さん
古谷さんから歴代助手の皆さんにポストカードのプレゼント

助手サミット開催直後には、当日の会場であった西早稲田キャンパス内の55号館ドライエリアにて、懇親会を行いました。懇親会後半には古谷研での思い出の写真について語っていただきました。

古谷さんと歴代助手の皆さん(55号館ドライエリアにて)
懇親会の様子
古谷研での思い出の写真について

③OBOGトーク ~卒業生から見る古谷誠章研究室~

【日時】2019年4月13日(土)16:00~18:00(15:30開場)

【会場】Gallery TEN

【登壇者(カッコ内は古谷研在籍期間)】

塩浦 政也(1997年~1999年)・小池 啓介(1998年~2000年)・栗生 はるか(2004年~2007年)

【プログラム】

第一部:登壇者によるプレゼンテーション(近年の活動と古谷研時代の活動)

第二部:フリートーク

OBOGトークと題して、古谷研OBOGの3人の方にお集まりいただきました。まず、第一部では、古谷研在籍時代にどのような活動を行い、現在どんな活動をしていらっしゃるか、皆さんにご紹介いただきました。第二部では、「古谷研に入ったきっかけ」、「建築家的思考」、「古谷研的思考」などのテーマでフリートークを行いました。「研究室で何を学ぶことができ、研究室で培ったことを社会に出てからどのようなことに生かすことができるのか」、また、「古谷研で学べることは、必ずしも建築設計だけでないということ」など、将来についてをちょうど考える私たちにとって、非常に参考になるお話しをいただきました。

OBOGトーク開催の様子
OBOGトーク登壇者の皆さん

④クロージング ~建築家にとっての研究室~

【日時】2019年4月19日(金)19:00~20:30(18:30開場)

【会場】Gallery TEN

【登壇者】

藤井 由理(早稲田大学准教授/建築家)

吉村 靖孝(早稲田大学教授/建築家)

小林 恵吾(早稲田大学准教授/建築家)

【プログラム】

第一部:登壇者によるプレゼンテーション(研究室での活動)

第二部:フリートーク

クロージングトークと題して、早稲田大学創造理工学部建築学科の教員の3人の方々にお集まりいただきました。まず、第一部では、建築家でもある教員の皆さんが大学の研究室でどのような活動を行なっているかについてお話ししていただきました。第二部では、「大学の研究と事務所で持っている仕事の関係」、「研究室への影響と事務所への影響」、「古谷研から受け継いでいる考え方とか遺伝子」などのテーマでフリートークを行いました。本展覧会のクロージングにふさわしい「そもそも研究室とはどんな場所なのか?」ということを探るトークイベントになりました。また、私たちにとっても、自分の所属している「研究室というもの」について考える良い機会になりました。そして、トークイベント後には、Flab展メンバーでFlab展メイキングストーリーの紹介を行いました。25年間の活動の情報収集から、展示計画、施工の様子までご紹介いたしました。Flab展に携わった私たちにとっても、大変感慨深かったです。

クロージング開催の様子
クロージング登壇者の皆さん
Flab展メイキングストーリーの紹介
クロージング集合写真

4回のトークイベントを通し、さらに古谷誠章研究室のことを知ることができました。2019年度より、古谷誠章研究室は、26年目、Ⅵ期に入ります。古谷誠章研究室のさらなる発展を見守っていただけましたら幸いです。改めまして、トークイベントにご登壇いただいた皆様をはじめ、トークイベントに毎回足を運んでいただいた皆様、ありがとうございました。また、夜遅くまで会場をお貸しくださったGallery TEN様、助手サミットにて共催いただきました早稲田大学理工学術院総合研究所様ありがとうございました。

Flab展プロジェクト リーダー
修士3年 伊藤 瑛久

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