こんにちは、半透明ゼミ卒論生の荻野彰大と松井美奈歩です。無事、中国陝西省延安市におけるヤオトン集落の調査を終え、帰国致しましたのでご報告させていただきます。
8/30から9/9までの11日間という期間で中国へ旅立ち、調査をして参りました。気候は延安に着いた初日は快晴であったものの、それ以降は曇りや雨であったため幾分調査に支障はきたしたものの、各住戸の平面図やアンケート、集落全体の配置図やGPSを用いての海抜測定などを主にデータを採集致しました。やはり集落の印象としては、以前から予想していた通りかなり都市化および近代化が進んでおり、元々ヤオトンで構成されていた集落が新素材・工法による増築部分によって覆われているような感じでありました。劇的な風景であったと思われます。ヤオトンに住んでいる方は労働者の方が賃貸で短期的に利用する人が多いようである一方、集落の上部の方になると古い年代に建設されて定住している方もいらっしゃいました。増築方法も斜面の勾配や上下の関係によって異なりました。これらの調査結果を元に近代化の中での中国・延安の社会背景や集落の空間構造の、因果関係及び相関図を考察できるような論文にしたいと考えております。
集落に住んでおられる住民の方も皆さんおおらかで調査に快くご協力いただき、スムーズに調査を進行することができました。また、地元の延安大学の学生2人に通訳などのご協力をしていただいたこともあって随分作業がはかどりました。
現在は私たちは現地で得た調査データを整理している段階です。データを元に、様々な視点から考察していこうと考えております。