to日詰、トンフン
地震以来初めて昨日の晩に、岩手県田野畑村の役場と連絡が取れました。僕が穂積先生と中学校特別教室棟、勤労者の体育館、村の集会ホール、民俗博物館を作った村です。
高台にある村役場や僕らの設計した建物に地震による被害はありませんが、沿岸部の集落はほとんど壊滅、14人が亡くなり26人が行方不明、避難所となっている上記ホールに最盛期は600人以上、いまでも500人弱の人たちが避難しています。そのほとんどは壊滅した沿岸集落の人たちで、避難生活は長期化が必至です。県内の他の地区に比べ被害の規模が小さいため、仮設住宅建設の目途が立たないようです。
昨日の電話では、つい最近電気水道は復旧、幸い食料などは必要なものが届いたが、現在深刻化しつつあるのはホールでの避難生活にプライバシーがないための心のケアだとのことです。また村には穂積先生が設計された中学校寄宿舎が現在は廃寮となって有休化しているが、ボイラと浄化槽がすでに使えない状態で、すぐに入居ができない状態だそうです。
そこで、古谷研究室としては、緊急の対策として避難所生活でのプライバシー改善のためのパーティションセルフビルド、その次の対策として寄宿舎のリノベーションのセルフビルドをしたいと考えています。学生諸君の協力を必要としていますので、賛同者を募ってください。4月中の活動を予定しています。
なお、UIA関連の東京チェアシティ展も、被災地支援のために別添の通り企画を若干変更しました。これにも学生諸君の協力を求めます。これがさらにその次に来る支援活動と位置づけます。
以上の内容を、僕からお願いとして4年生を含む研究室メンバーに発信してください。田野畑支援も含めて協力してもらえる学生は、明日(30日)午後3時にS-808に集まってくれようお願いします。午後4時からはチェアシティ「記憶のチェア・記憶のベンチ」プロジェクトの相談も行います。
古谷誠章