地域デザイン研究ー卒論調査その2 調査編

By flab, 2011年9月29日

続いて、現地調査の報告をします。
基本的には、研究を共同で行っている卒論生2名で調査を行っていきました。
具体的には研究対象事例の中から選定した、南は広島、北は東京と広範囲に渡る9施設に対する施設の見学と、市役所の職員の方をはじめとした関係者の方へのヒアリング調査を行いました。
■調査1ー9月5日:東京都豊島区 1施設
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最初の調査です。ゼミの先輩に同行して頂き、調査の進め方を教えてもらいながら関係者の方へのヒアリングや施設見学、周辺施設の調査を行いました。


■調査2ー9月9日:静岡県袋井市 1施設
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公共施設をその需要が変わっても、廃止せず活用していくことの意義のひとつに防災機能があります。
研究対象は日本各地に散らばっています。関西・中国地方の調査を3泊4日でまとめて行いました。このような調査旅行は地域デザイン研究ならではのものです。
■調査3ー9月14日:広島県三次市 2施設
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現在は廃校になってしまった地元の木材を使った立派な小学校です。ただ改修を行うだけでなく、このような地域の核となるような施設をどのように活用していったら地域の為になるか提案することも建築家の職能として重要だと考えています。
■調査4ー9月15日:広島県神石高原町 1施設
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高齢化率40%を超える地域の廃校活用事例です。少子高齢化によって、地域の問題が変化する中、小学校を高齢者の為の施設として活用しています。
■調査5ー9月16日:大阪府寝屋川市 2施設
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地域住民の意見を積極的に機能や設計に取り入れることで施設の利用率の向上につながっています。
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ニュータウンは現在様々な問題を抱えています。地域の問題や施設活用の背景は多岐に渡り、それに対する提案や設計手法は通常の新築のそれと違った形があるのではないでしょうか。
■調査6ー9月20,21日:静岡県静岡市 2施設
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旧施設の空間性を利用して改修が行われています。
私たちは、地域再生を目標とする施設活用において、その転用のプロセスに地域住民が関わることが一番大切なのではないかという予想のもと現地調査に臨みました。
しかし、9つの事例を見終えて今感じることは、施設が遊休化してしまったとしても、それを維持して使い続けることが地域にとって何より大切なのではないかということです。
そして、そのためには建築家にとって新しい職能が求められていくと私たちは考えます。新しい建物を作るだけではなく、地域住民とともに既存の建物を維持していくための仕組みを考えることも今後建築家に必要となるのではないかと思っています。
調査にご協力いただいた皆様、この場を借りてお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。

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