シーラカンスとワークショップ談義

By flab, 2009年10月15日

10月15日 ナスカにて
こんにちは、M2墓田です。
本日朝10:30、シーラカンスの小嶋さん、赤松さん、それから所員の方々がナスカの方にいらして、ワークショップに関する意見交換の場がもたれました。
私達は八木さんを筆頭に、学科助手の稲垣、M2で桜山小学校のワークショップを担当した矢尻、墓田、M1の西野、そして学部4年の寺岡の計5名が参加しました。
話の主軸は、シーラカンスが現在進めている宇土小学校の校舎建て替え型という建設プロセスに際して、具体的にどのようなワークショップ開催方式がありえるのかということでした。
ナスカや古谷研究室は建設と同時並行で行うワークショップの経験に長けていることもあり、1994年から行ってきたプロジェクトをアンパンマンミュージアムの事例からレビューするところから始まりました。話は具体的な部分まで及び、開催に向けて具体的にどのような体制で下準備が進んだのか、予算の出所はどこなのか、さらには教育学の分野の専門家との共同の重要性にまで言及された意見交換の場となりました。
個人的な感想になってしまいますが、やはりナスカと古谷研究室が共同で推進できる体制というものは全国的に希有であり、良くも悪くも特殊事例になってしまっているという点でした。このようにあるビルディングタイプを対象とした際には専門家との共同が非常に効果があるものの、それを不特定多数の市民やユーザーを対象としたときに、相応の人員体制を効果的に構築しなければ、実現することは当然のことながら、適切な効果を得ることは難しいという点において、我々は非常に恵まれた環境下でやれていたのだと遅まきながらも実感しました。
現在学んでいることを社会で実現することは非常に難しいと思う反面、学校建築を数多く生み出しているC+Aが興味を持たれたという点において、今後の活動の広がりに期待できるのではないかと可能性を実感できた意見交換の場となりました。
C+A公式ホームページ

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