「five on five ニューヨーク派vsフィラデルフィア派」
key words
・ホワイト派 – ニューヨーク派
・グレイ派 – ヴェンチューリ派
・コーリン・ロウ
・ロバート・ヴェンチューリ
1972年ニューヨークのWittenborn社から『Five Architects』という本が出版された。この本の序文に、アーサー・ドレクスラー(ニューヨーク近代美術館の建築・デザイン部長)が五人の建築家(Peter Eisenman,Michael Graves,Charles gwathmey,John Hejduk,Richard Meier)を《ニューヨーク派》と呼んでもいいだろうと述べたことからニューヨーク派が生まれた。ニューヨーク派は、グループの知的指導者をコーリン・ロウとし、一般にヨーロッパ的/観念論的ー排他的/概念的/保守的と言われる。
これに対してフィラデルフィア派は、アメリカ的/実用的ー友好的/感覚的/進歩的と言われる。彼らが、ニューヨーク派に対して批判的な論評を書いたことから、論争が始まった。
この論争をきっかけに、1960年代から途絶えていた深い建築的思考の時代をニューヨークにもたらしたことが重要であり、アメリカ建築界を盛り上げる起爆剤となったことが、評価されている。