8/11?8/14にかけて入間小学校改修計画における廃材活用ワークショップが行われました。古谷研究室5名、広島女学院大学5名、近畿大学1名、米子高専1名が参加しました。その様子をお伝えします。
初日、最初のミーティング。
<入間廃材活用ワークショップの意義>
■背景と目的
入間小学校の改修の際に本来であれば捨ててしまうさまざまな種類の部材がでてきました。それらは小学校の記憶の一部であり、これら廃材を改修後に活用できないかと考えました。たとえば、木造小学校ならではの「竿縁天井」、各教室に飛び出た表札、傷だらけの窓枠や椅子等多くの種類があり、さまざまな活用方法が考えられます。今回のワークショップの目的は廃材を利用することによって、築45年の木造校舎に対する住民の愛着を継承するデザインを検討することです。それとともに学生や地元住民と共にデザインを考えることで、学生や地元住民が少しずつ建築に手を加えていくことで、改修の終了後も継続的に建築に関わり続けることができることを目指しております。
■ WS概要
入間小学校改修計画で発生した廃材の利活用方法を考えます。現在、廃材を利用した下駄箱の計画がありますが、施設内外に置けるインテリアとしてより多くの活用方法を考えたいです。それはインテリア単体だけでなく、それらを通して施設自体の活用方法も提案できるでしょう。改修デザインのポイントである縁側や透ける壁等の連携や玄関部分の空間活用へも発展も求めれられます。実際に入間小学校の現場に赴き、廃材を確認し内部を見学してから利用方法を検討してもらい、最終的には入間地区夏祭りに合わせて成果物を地元の人に発表し、地元の人と今後の活用方法を考える機会を設けました。
入間小学校改修計画全体の説明を行い、改めてこのプロジェクトの意義とWSの課題を再確認しました。
解体工事が進んでいる入間小の現場へ見学しに向かいました。
入間小改修計画でいつもお世話になっている掛合総合センターの白築さんから説明を受けます。
木造の駆体だけが残り、記憶を留めながら新しい建築へと生まれ変わる瞬間を感じました。
掛合総合センターへ向かい、職員の方へ挨拶をして、入間小の新たな外壁の材料や色調を確認しました。
近くの倉庫に保管してある入間小の廃材を現物チェック。古びながらも味わい深い趣のある材が揃っています。これらをどう活用するかが今回のワークショップの提案になります。
ワークショップ活動拠点である入間集会センターにて、3チームに分かれて早速ミーティングを行い、各々提案を出し合いました。