8月後半から9月の前半にかけて、イタリアにて再生ゼミでのカルロ・スカルパに関する調査、インタビューを行いました。
カルロ・スカルパの弟子である、建築家グイド・ピエトロポリさんを訪ね、ゼミを行いました。
グイド・ピエトロポリさんは古谷さんの旧友であり、ゼミのメンバーは毎年お世話になっています。
今年は卒論生の田村正が、カルロ・スカルパのデザインしたガラスに着目して研究を行い、ガラスデザインにおける経験がカルロ・スカルパの建築家としてのキャリアにどのように影響しているかを研究しています。
イタリア、ヴェネチアから車で1時間のロヴィーゴのグイドさんのアトリエ
スカルパのデザインしたガラスに関するディスカッション
スカルパゼミ in Itaryの様子
ガラスに金箔を貼るスカルパのデザイン手法
特殊な光の透過性をもつディテール
グイドさんのご家族との会食。グイドさんはご家族で設計事務所をされています。
またグイドさんの取り計らいで、スカルパの作品であるイル・パラツェットを見学させて頂きました。この建築は古谷研究室2005年度卒業論文「カルロ・スカルパ研究2005-水野裕太,印牧洋介」にて研究、学会発表した建築作品です。個人邸宅であるため、通常見学が非常に困難な建築であり、メンバーにとっては貴重な体験となりました。
イル・パラツェットはスカルパの良き友人であり、支援者であったアルド・ブジナーロ氏の邸宅であり、スカルパのデザインが実験的に表現されている建築でもあります。
後にスカルパはブジナーロ氏とともに日本を訪れたこともあります。
母屋とスカルパの息子、トビア・スカルパによって近年新たに新設された階段
古谷さん、グイドさんとブジナーロさんの奥さん
池に表現された双子円。水面はガラスのタイルによって縁取られています。
スカルパデザインのバーベキューハウス
天秤の先には黄金のリンゴが配置してあり、スカルパの遊び心が垣間みれます。
滑車と経年変化したRCの壁面。素材は同じRCでも各場所が異なる目地でデザインされているため徐々に異なる様相として表れています。
グイドさん、ブジナーロさん、どうもありがとうございました。
ヴェネチアでのメンバーの会食(古谷さん、奥さん、M2伊藤周平、金光宏泰、国分足人、小林玲子、B4田村正)
古谷さんにヴェネチアの海の幸をごちそうして頂きました!