月影プロジェクトにとって今年度は、大きな節目の年となりました。今年でプロジェクトの開始から10年目をむかえ、月影の郷は改修を終えます。今年度の活動成果を、8/11から28の約1ヶ月の常駐期間の作業とともにご紹介致します。
第1部では図書室改修について。
月影小学校でかつて図書室としてあった教室に、月影の郷に届けられる手紙や、小学校が辿ってきた歴史を、残していく場所としての意味を与えました。
(改修前の図書室↓)
提案したのは、板を積層させたような棚と、手紙や小学校・プロジェクトの歴史を保存・更新していく方法です。
セルフビルドでこの規模の家具を作る上で精度の問題など制限されることは多くあり、地元の家具屋さんにも相談しながら工法や構造など検討を重ね、紆余曲折を経てこのデザインが決定しました。
実際作業を始めてみて発生するトラブルも多々ありつつも、棚を着実に組み上げていきます。
模型で検討していたL字の棚が実際教室に配置されてみると、懸念していた圧迫感や動線の規定などなく、一つの大きな空間の中で程よく隔てられた間仕切りのように棚が働きました。続いて展示の方法について その2へ