こんにちは。古谷研助手の根本です。
今日は小豆島プロジェクトで取り組んでいる、瀬戸内国際芸術祭2016・秋の活動報告をいたします。
小豆島プロジェクトではこれまで、小豆島町堀越地区で空き家活用・移住促進・地域の活性化のため様々な活動を続けてきました。
その中で、
を知り、私たちは「竹を使ってイノシシよけの柵をつくり、獣害を減らすとともに堀越地区の特長を広くPRすることができないか?」と思いつきました。
それは単に柵として物理的にイノシシを防ぐだけではありません。シシ垣を人が日常的に訪れたくなるような建築的・空間的なものにすることでシシ垣のまわりに人間の気配を生み出し、実は臆病な動物であるイノシシが人里に降りてこないよう、そのシシ垣が山と人里の境界線となるようにします。
さらにはそのシシ垣を瀬戸内国際芸術祭2016の秋会期にアートとして出展することで、堀越以外、小豆島以外から訪れるたくさんの人々に堀越地区の美しい自然、地区の人々の温かい人柄を知ってもらうことができるのではないかと考えました。
そこで、堀越の方々・庭師の三浦先生・イノシシ専門家の堂山先生と議論を重ねながら、シシ垣のデザインを作成しました。
これを私たちは「シシ垣でつくる堀越暮らしの輪プロジェクト」と命名して、瀬戸内国際芸術祭2016へ参加表明をいたしました。
こちらが敷地です。堀越の家並みと外海・内海すべてを一望できる里山の高台にある、堀越地区の山本さんの畑の土地をお借りし、絶好の場所にシシ垣を製作できることになりました。
竹は醤油樽に使う真竹ではなく、敷地に生えている孟宗竹を利用します。この孟宗竹はたけのこを収穫するために植えられましたが、近年は少子高齢化のため管理が追いつかず、どんどんその範囲が地区を侵食し始めていました。この竹を刈り取りシシ垣をつくることで里山の保全にもつながります。
2016年2月には学生が十数名で堀越地区におじゃまし、泊まりがけで竹の切り出し作業を行いました。
堀越の方々の協力のおかげで、必要な竹200本を切り出し、600ピースに切断し、無事作業を終えることが出来ました!
さらにその後もデザイン検討は続き、いよいよ明日7月15日からは基礎・鉄筋フレームの製作と、竹の組み上げ作業を始めます!今回の作業でシシ垣の概形は見えてくるはずです。
…このシシ垣を作るにあたり、堀越地区の皆様には多大なご協力をしていただいています。特に竹の切り出しや、敷地の除草作業は実働として多くの方に参加していただきました。除草作業も、はじめは山本さんに除草剤を噴霧していただき、最近では農薬に頼らず手作業で草刈りをしていただいています。その様子はFacebookページ「小豆島堀越暮らしの輪プロジェクト」にてご覧いただけます。
堀越地区の皆様、いつも本当にありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。
そしてこれからもどうぞよろしくお願いいたします。
シシ垣製作の様子はまた本ブログで逐一報告いたします!
皆様、どうぞご期待ください!