【PJ紹介】小豆島プロジェクト

By flab, 2016年2月3日

こんにちは、小豆島プロジェクトリーダー高橋まりです。

今回は本プロジェクトの活動を紹介させて頂きたいと思います。

小豆島プロジェクトは、古谷研で行っている地域デザイン研究の一環として、一人の卒論生が小豆島・堀越地区において空き家活用に関する卒業論文を2013年度に書き、それがきっかけとなって2014年度よりプロジェクトが始まりました。

堀越地区の住人の方と一緒にワークショップや意見交換を通して、地区の魅力や現在困っていることを発見し、それに対して提案をさせて頂き、意見を頂き、実際に実行する・・というプロセスをふみ、この場所が魅力的な集落になるようにお手伝いさせて頂いています。

これまでの代表的な取り組みをいくつか紹介させて頂きます。

1つ目は8月の納涼祭ビアガーデンです。

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高齢化によってなくなってしまった「納涼祭」という地区行事を、移住者の方々が中心となって「納涼祭ビアガーデン」として復活させたお祭りです。海辺で趣向をこらした手料理を振舞われ、他の地区の方々を呼んでおこなう大きな行事です。

1年目、初めてプロジェクトとして始動した際、私達もこのお祭りに参加させていただくというところから始めました。

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私たちは、堀越地区に自生している竹を活用して、浜辺で行われる納涼祭の誘導灯となるような竹のキャンドルを提案しました。地区の方々と一緒に製作を行う過程で、 堀越が古くから竹の産地であり、小豆島の名産である醤油樽の箍に使われていたことを知りました。かつての堀越での暮らしに身近な存在であった竹を、現在に蘇らせることができたように感じました。

2つ目は教員住宅の大掃除です。

堀越地区には、壺井栄の小説「二十四の瞳」のモデルとなった分校がありました。校舎は取り壊されてしまいましたが、分校の先生が住んでいた教員住宅は空き家として集落に残っています。

教員住宅の改修提案を行わせて頂いていましたが、改修への第一歩として、教員住宅の大掃除を行いました。

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20年間人が住んでいなかった教員住宅は、床には虫の死骸や埃があふれかえり、天井は蜘蛛の巣だらけでした。
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堀越地区の方々にもたくさんお手伝いをして頂いたり、差し入れを頂いたりしてなんとか掃除を終えることができました。
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裏山の竹を切っていき、教員住宅に太陽の光が入るようになりました。
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堀越地区の方々にもお手伝いに来てくださり、教員住宅での思い出お聞きしながら掃除を進めていくことができました。改修までの一つのプロセスとして地区の方々と共に活動を行うことの大切さを感じました。

3つ目に三社祭での提案です。

三社祭は古くからある地区行事で、地区内の3つの神社をお参りし、接待をするのですが高齢化が進み、規模が縮小しつつあるというお話を伺いました。

そこで、大掃除を行った教員住宅で、堀越地区の家に眠る古い堀越の写真を集め、上映を行いました。
分校での子供達が勉強している様子や、先生と子供達の集合写真、古い堀越の風景写真など貴重な写真が集まりました。
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1枚ずつエピソードを伺いながら、データ化を行い、撮影した場所や昔の地区の様子を伺い地図にメモしていきました。20151121アイランダーパワポ40 20151121アイランダーパワポ41

また、使われていなかった荒神社舞台を改装して、収集した写真を上映しました。
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コンパネを舞台に合わせてカットして、
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赤く塗りました。
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堀越の古い写真から、新しい写真まで様々な写真が集まりました。

私たちはかつての堀越の景色を知り、一方で昔から地区に住む方々には、現在堀越で行わせて頂いている活動について知って頂く機会となりました。また、古い写真に写っていたかつての堀越の風景を再考するような提案を現在考えています。

今後の小豆島プロジェクトの活動としては、教員住宅の改修提案と、瀬戸内国際芸術祭への参加作品の製作があります。

1つ目は、先ほど述べた通り小豆島全体の財産として教員住宅があり、これを空き家活用のきっかけにならないかと考え、具体的な改修提案を行っていくことです。他の空き家を開いていく拠点となる場所や、移住者と住民の交流の場、移住者の方の子供達のための遊び場になったらと考えています。

2つ目は、瀬戸内国際芸術祭2016・秋に古谷研究室が「シシ垣でつくる堀越暮らしの輪プロジェクト」として参加させて頂くことになりました!

住民の方々とのワークショップを通して、堀越地区が深刻なイノシシの被害にあっていること、堀越の魅力として竹というリソースがあったことを伺い、小豆島にはかつて島を囲うようなイノシシ除けの垣根、シシ垣があったことを知りました。その原因の1つとして、高齢化が進み、集落の中で人が住み活動する領域が小さくなり、イノシシの行動範囲が拡がってしまっていることがあることが考えられます。(実際に古い写真を見ると、かつては山の方まで段々畑が拡がっていたことがわかります)

そこで集落の里と山の境界に、イノシシ除けのシシ垣としてだけではなく、人々が日常的に足を踏み入れるような場所を作品として製作できないかと考えました。

竹の扱いに長けた庭師の先生や、イノシシの専門家の先生にお話を伺いながら、10月の会期に向けて、セルフビルドで製作を行っていく予定です。

小豆島プロジェクトは、堀越地区の方々、小豆島町役場の方々、本当に様々な方にお世話になり、地区の方々と意見交換会を行い、私たちの提案させて頂いたものを実際に地区行事などで製作を行わせて頂いています。

私たち学生は、架空の課題を製作していた学部の頃とは違い、それを使う方々にお話を伺い、一緒に考えながら「デザイン」を行っていくプロセスを身を以て体験し、勉強させて頂いていて、本当に貴重な機会を頂いていると思います。

改めてこの場を借りて心から御礼を申し上げると同時に、今後とも一生懸命頑張っていきたいと思います・・!

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