古谷誠章研究室生活療養空間ゼミの活動内容についてご紹介いたします。
本ページの内容は、2017年2月1日実施の説明会にて配布するPDFと同様の内容になります。
本ゼミ、古谷教授の近藤内科病院設計機に2001年に設立されました。建築における「医療」という分野は、高齢化社会が進む現在とても重要な位置付けとなっており、注目されてきています。病院をはじめとする医療・福祉施設を調査・分析し、患者にとっての最善のQuality of Lifeを実現するため、医療施設が全体として大きな住居ないしは都市空間となり得るような新しい施設計画理念を模索するものです。また、古谷・藤井研究室では、次世代医療研究プロジェクトにて、大成建設株式会社と産学共同研究による、実践的活動を行うことができます。
・ホスピタルアートに関する研究
近年、病院において療養環境の向上を目的としたアートを置くという流れがでてきている。病院にアートが介入することには白く無機質な空間を改善し、療養環境を向上することなど意味があると考えるが、全国の病院数に比べるとアートが介入した病院はまだまだ少ない。ホスピタルアートのウェイファインディングとしての機能を論じ、ホスピタルアートのさらなる必要性を示す。
(昨年度卒業論文 伊藤瑛久「ホスピタルアートによる心理的影響と空間認知に関する研究」より)
・色彩計画研究
色彩計画の導入が盛んである小児科において、設計者、色彩計画者は、どのような意図を持って計画し、その意図が、実際に施設利用者である患者、医師、看護師にどのような効果をもたらしているかを明らかにすることで、今後の医療施設における色彩計画の重要性を認識し、また、現状の問題点を提示する。
(昨年度卒業論文 佐藤玄宗「小児対象の病院における色彩計画研究 –設計者・色彩計画者の意図が空間の印象と感情評価に及ぼす影響–」より)
・都心居住メカニズムの研究(団地に住まう独居老人の生活の研究などが過去にある)
・療養環境・医療環境研究
2016年度卒業論文
伊藤瑛久 「ホスピタルアートによる心理的影響と空間認知に関する研究」
佐藤玄宗 「小児対象の病院における色彩計画研究 ー設計者・色彩計画者の意図が空間の印象と感情評価に及ぼす影響ー」
2015年度卒業論文
包原礼 「待合空間研究 ー病院内待合空間と利用者の行動の相関研究ー」
星野匠 「院内病棟型緩和ケア病棟の変遷とその療養・看護環境に関する研究」
2013年度卒業論文
吉田名保美 「生活・療養空間研究 -医療従事者環境向上のための空間要素の調査からー」
2012年度卒業論文
小竹海広 「待合空間研究 -リハビリテーション病院における見通しの効果についてー」
深浦将太 「診療科別適正待合空間研究 -行為と場の指向性に見通し度が及ぼす影響に対する横断的評価ー」
■ゼミメンバー
助手:根本友樹
新M2:星野匠
新M1:伊藤瑛久
■連絡先(□→@に変換してください)
星野匠 hs.nonx2□gmail.com
伊藤瑛久 a.a.a.akihisadayo□gmail.com