半透明中国調査報告会レビュー

By flab, 2010年1月20日

半透明空間研究
中国集落調査報告会
20100120-R0011738.JPG
先日1/12に、
八代克彦先生(ものつくり大学建設技能工芸学科 教授)
栗原伸治先生(日本大学生物資源科学部生物環境工学科 准教授)
NHK の坂牧様をお呼びして、
古谷と古谷研半透明ゼミ生を交えて、中国集落研究報告会を開催致しました。


当日は、
1.「中国の過密集落「朱紫坊」における半屋外空間の機能研究―もののあふれ出しからの空間評価―」
  修士2年 杉本和歳 /2007年
2.「下沈式窰洞住居の空間構成と地上部の役割」  
  修士1年 伊坂春 /2008年 
3.「中国延安市靠山式窰洞における近代化による空間構成の変容」
  卒論生  松井美奈歩 荻野彰大 /2009年
3組の論文を発表し、各先生方に貴重な意見を頂きました。
以下頂いた質問や、内容についてのレビューです。
<1.杉本 レビュー>
■「溢れ出し」に対する注目の由縁について (八代先生)
■積極的、消極的の言葉の使い方について (八代先生)
■滞在時間/利便性 による正座空間に置かれるものの分析(栗原先生)
(利便性/「運び易さ」ー移動性を加える事について)
■文化大革命前後の人口流入についての詳細(’40人口流入開始、40~70不法占拠、文化大革命、60~70分割)(栗原先生)
■もののあふれ出しからどれだけ人に迫れるか(栗原先生)
■参考:東京工業大学院理工学研究科建築学専攻青木研究室ホームページ (青木義次 あふれ出しに関する研究)
http://www.aokilab.arch.titech.ac.jp/lab/master.html
<2.伊坂 レビュー>
■レイヤーを重ね合わせる(半透明空間的分析)分析の面白さ巧みさ(八代先生)
■各竪穴の年代や配置、道路との近接状況による差異の更なる研究の必要性(八代先生)
■‘内と外’参考文献/日本文化人類学会編『文化人類学事典』丸善株式会社 (栗原先生)
http://pub.maruzen.co.jp/book_magazine/bunka_jinruigaku/index.html
■領域の二元論的分析(閉鎖性.開放性/私有性.公共性など)ー考察について 「半透明」との関係は?‘半透明’が2項対立を超える次元に存在するのか。(栗原先生)
<3.松井荻野 レビュー>
■“近代化”と“現代化”の言語について(八代先生)
・学術的用語ー近代化(1840年?1949年)で正しい。
中国現地語ー現代化
■中国のイ族との共通点(八代先生)
・屋根つたいに居住者が歩き、部外者がグラウンドレベルを歩く、イ族の存在
私達が何気なく受け継いでいた、2項対立の考察手法について栗原先生も思考しておられ、私自身非常に興味深く、今後議論すべきテーマではないのでしょうか。
また半透明ゼミでは、魚眼レンズを使った調査を進めておりますが、近年の調査では、その利用・考察方法(空間性を伝えるための手段なのか、空間を分析するための手法なのか等)が、難しくなっています。今回の報告会でも、議論に上りませんでしたが、その有効性を上手く伝え切れなかったように思いました。今後、魚眼レンズを用いる有効性自体についても吟味する必要があると感じます。
一方、レイヤーを重ねる手法やパワーポイントの絵としての綺麗さなどもご指摘頂き、同様の分析方法の検索等、更なる分析方法の発展が必要だと感じました。
報告会の後は、新宿中華料理屋にて、引き続き貴重な意見や体験聞かせて頂きました。
20100120-R0011739別JPG.JPG
▲上海小吃(シャンハイシャオツー)
http://shanghai-xiaochi.com/
今回の報告会を通じて、改めて半透明空間研究、集落調査について考える機会となりました。今後も半透明空間研究として、更なる研究を進めて行こうと思います。
どの調査・論文についても、先生方を始め皆様のご協力無しには成し得なかった調査です。貴重な体験と、時間を与えていただき、本当にありがとうございました。
今後ともこのような報告と発展ができるように、ゼミ一同力を尽くしていきます。
M1伊坂春
■八代克彦先生 ものつくり大学 研究室ホームページ
http://www.iot.ac.jp/building/yashiro/index.html
■栗原伸二先生の所属する日本大学 生物資源科学部 生物環境工学科 建築・地域 共生デザイン研究室のホームページ
http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~areds/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です