4月5日_田野畑支援のお願いメッセージ

By tanohata, 2011年4月27日

古谷誠章
古谷研究室OBOGの皆さん
先日メールにてお知らせした通り、東日本大震災により、岩手県田野畑村も沿岸部に少なからぬ被害を受けました。穂積先生と僕が複数の公共施設の設計に携わった村です。高台のため国道45号線沿いのホール、体育館、民俗資料館などは地震自体による被害はなく、最大500人以上(今日現在はインフラが回復してきたため、300人程度に減っている模様)が避難生活を送っています。平井賀、羅賀、島越など沿岸部では集落は壊滅的で、14人が亡くなり、現在でも26人が行方不明とのことです。家屋の市街も全半壊あわせて250戸以上とのことです。宮古、小本など付近の被災地に比べて、田野畑は湾の入江が狭く、まるで洗濯機の中で揉まれたかのようだとのことでした。
震災発生後、長らく一切の電話、インターネットが通じず、状況が不明でしたが、先週月曜日にやっと役場と電話が繋がり、被害の状況がわかりました。またこの4月3日に社会科学部の早田教授が現地入りした際の復興状況もわかりました。双方添付してあります。
古谷研究室では、穂積先生とも連絡を取り、その後の支援の準備をしております。食料事情、インフラは回復したため、目下の田野畑での課題が、避難所でのプライバシー確保による心的ケアに移っていることから、ホール、体育館に現在も避難している方々のために、別添のようなパーティションを計画、村の判断を待ってまずは50組(スペースとしては100スペース分)ほど発注、搬送しようと考えております。また中期的には廃寮となってる中学校寄宿舎をリノベーションして仮設住宅化する作業も必要かと考えていますが、とりあえずそれらの資材、搬送、現地での製作のための学生移動などの費用が少なくとも約100万円ほどかかる見込みです。
そのため、古谷研OBOGの皆さんに、一人でも多くの力を貸していただきたく、カンパをお願いをいたします。ご賛同くださる方は、まず古谷宛メールにてお知らせください。送金先等整備でき次第、ご連絡をいたします。
いまなお避難所に残られている避難者の生活は長期化することが予想され、一刻も早い手当が必要と判断しましたので、とりいそぎご連絡しました。
どうぞよろしくお願いいたします。
古谷誠章 furuya@waseda.jp

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