【雲南PJ】波多さえずりの森・民谷例大祭視察

By flab, 2014年10月25日

10月11日から13日、C・Wニコルアファンの森財団の皆様の雲南市視察に、古谷教授、斎藤助手とともに学生6名が同行させて頂きましたので順を追ってその一部をご報告いたします。
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現在雲南市では、民谷・入間・波多という三地区について、地域資源を活かしながらの、地域一体での再生・活性化が検討されています。
車を使って30分ほどで行き来できるこれらの地区には、緑豊かな森が広がっており、C・Wニコルさんは森の専門家としてその取り組みに参加されています。
【10月12日/視察】
<波多さえずりの森>

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午前中、一行がはじめに向かったのは波多地区にあるさえずりの森です。
現在地元のみなさんの手で運営されているこのキャンプ場には、約250種の野鳥が生息する広大な森がある他、かわいらしいバンガローやケビンがしつらえてあります。
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街の生活音が一切届かないこの森には、代わりに絶えず野鳥のさえずりが響き渡ります。
木立のそばの丸太に腰掛け、熱心にペンを走らせ続けるニコルさんの姿が印象的でした。
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それを見た市役所の方の口から、ニコルさんは森が似合うなあという言葉がこぼれました。
ニコルさんが世界一のキャンプ場と評されたこの森には、みなさん次々に再生のアイディアが浮かんできたようです。
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<波多街道>
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森を出た後立ち寄ったのは波多街道です。
ここは山陽から出雲大社を結んでいた街道で、かつては相当なにぎわいだったそうです。
今では空き家が目立つようになりましたが、現在でもその街並に当時の面影を残しています。
<民谷王子神社例大祭・囃子古行列>
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午後は民谷へ向かい、念願だった王子神社の例大祭に参加させて頂きました。
田畑を荒らす獣を鎮めるため、武神であるハヤタマオノミコトを祀ったことがこの王子神社の発祥とされています。
分校から出発した囃子古さん達は天狗と獅子舞に導かれながら神社を目指します。
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地域を挙げての祭事に、かつては大勢の子ども達が行列したそうですが、子どもの少なくなった現在は、別の地域で暮らす民谷出身の方のお子さん達も、囃子古の一員として加勢しているそうです。
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もともと広島県から伝習し、奉納目的に転じたというこのお囃子は、5月にご報告した入間花田植えのお囃子と同じ起源を持っています。
このように、現在連携が検討される民谷・入間・波多は同系統の伝統文化を有する地域でもあります。
地域のみなさんの計らいで、私達もお揃いの法被に袖を通し、先頭の花担ぎとして参加させて頂きました。
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及び腰な様子にはらはらされながら、そして時に手を貸して頂きながら、無事に神社までたどり着いたのでした。
<八重滝>
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ここで一度神社を離れ、八重滝に向かいます。
美しい自然にいたく感動されたニコルさんは、ここに建築はいらないとまでおっしゃっていたそうです。
八つの滝を越えた向こう側には、入間があります。
<民谷王子神社例大祭・奉納神楽> 
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そして夜、王子神社では奉納のための神楽が舞われます。
民谷神楽は、興行化のされていない、ゆっくりとした六調子と神聖さが特徴です。
かつては各家から自家製のどぶろくと手料理が持ち寄られ、それに舌鼓を打ちながら鑑賞したそうです。
時には酔っぱらった観客が神楽に入っていってしまうこともあったそうですが、それを許容する大らかさも民谷の魅力のように思えました。
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夏に氏子さんから伺ったそんなお話しを思い出しながら、地域の方と時間を気にせず夜遅くまで色々なお話しが出来たことを心からうれしく思います。
昼の行列に続いて、神楽にも飛び入り参加させて頂きました。
王子神社の神様と、民谷のみなさんの大らかな人柄に感謝です。
【10月13〜14日/おまけ】
台風19号の影響で帰路を絶たれた私達は、民谷交流センターで一晩お世話になりました。
休日の急なお願いにも関わらず、主事さんと市の職員さんが暖かい部屋とかぼちゃの味噌汁、布団を用意して下さいました。
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ストーブを焚いた畳の教室で嵐の夜を過ごし、翌朝いつもよりゆっくり起きると、事務室はもう動き出していました。
「こりゃあ優雅だなあ」と笑うセンター長さんがお茶に呼んで下さり、そこへいらした物知りの元村長さんからまたひとつ、民谷にまつわるお話しを伺うことができました。
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主事さん手づくりの栗ごはんをほおばりながら、台風のおかげで過ごせたこの一日と民谷のみなさんに感謝したのでした。
本当にありがとうございました。
【さいごに】
今回、地元の方の「おかえり」という言葉に胸がじんとしました。
ここでご報告した取り組みも試行錯誤の段階ではありますが、少しずつ出来てゆく人との関係を大切に、真摯に向き合っていきたいと改めて思いました。
また、自分の想像していた以上に多くの方がこのブログを読んで下さっていることを知り、更新が滞っておりましたことをお詫びするとともに、今後は折をみて活動のご報告をさせて頂こうと思います。
次回は12月の上旬にお邪魔し、民谷地区への提案を行う予定です。
今から冬の雲南が楽しみです。
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M1 室町亜弥

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