【PJ紹介】月影・鋸南プロジェクト

By furuya, 2018年1月30日

こんにちは。月影・鋸南プロジェクトの川口です。
今回はこのプロジェクトの経緯を含め、私たちの今年度の活動についてご紹介致します。

まずは月影プロジェクトについて。
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このプロジェクトは今年度で19年目になるものです。
渡辺真理教授(法政大学)、北山恒教授(横浜国立大学大学院Y-GSA)、篠原聡子教授(日本女子大学)、古谷誠章教授(早稲田大学)の4大学の教授と、渡辺真理研究室、篠原聡子研究室、古谷誠章研究室の学生で行ってきました。

新潟県上越市浦川原区にある小学校を改修し、宿泊体験施設「月影の郷」に生まれ変わったものです。
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古谷・藤井研のメンバーはプロジェクト以外にも毎年この施設で卒業論文の合宿をおこなっております。
壁面を取り外し2つの教室を一体とし広々としたこの場所では、卒業論文の中間発表後に恒例の長い机を囲んだ夕飯を楽しみます。夕飯に出していただく地域特産のお米やお惣菜がとっても美味しいんです!
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そんな「月影の郷」ですが、建物には特徴的なルーバーが取り付けられております。
というのもこの地域、冬は大変雪が降り積もる場所であるため、建物内に雪が入り込まないよう雪囲いのルーバーをとりつけています。
19年も続くこのプロジェクトは毎年夏と冬にルーバーを学生自ら取り替えることで、改修を終えた後でも継続的に関わってきました。
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2016年度は、音楽室の改修を行いました。3年に1度行われる「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」以外の時期の来場者を増やすこと、そして特に利用の多い子供たちに月影を楽しく学んでもらうことを目的に、音楽室を月影のことを学べ、団欒できる場所に改修しました。このように、改修を終えた後も随時更新しております。

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続きまして、鋸南プロジェクトについて。
このプロジェクトは8年前にコンペで勝ち取ったことがきっかけで始まりました。
月影プロジェクトを担当された4大学の教授陣に木下庸子教授(工学院大学)を加え、渡辺真理研究室、篠原聡子研究室、木下庸子研究室、佐藤光彦研究室(日本大学)(有志)、古谷誠章研究室で行ってきました。

千葉県安房郡鋸南町にあるこの「都市型交流施設・道の駅保田小学校」もまた、廃校になった小学校を改修し道の駅にしたものです。
「新建築2016年1月号」にも掲載されているため、是非ご覧になってみてください。
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施設は普通教室や特別教室、体育館を改修し、1Fはマルシェ・テナント・こども広場・情報ギャラリー、2Fは宿泊室・まちの縁側・銭湯などが入っており、かつての校庭は鋸南町の豊かな山や海、花をイメージした原っぱに生まれ変わりました。

町のイベントに参加しながら町のことを学び、この施設においてはテナントや宿泊室の内装を担当しました。
現場に向かい状況を確認し、お施主様に模型や図面を用いて打ち合わせを行い、塗装作業も参加させていただきました。既存の備品を活かし、昔の小学校の面影を想起させる空間づくりを心がけて行いました。
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保田小学校で古谷研のOBOG会が行われたこともあります。

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同じく鋸南町にある「笑楽の湯」の改修計画も行いました。

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また、活動を町の方にも知っていただくことを目的として、マラソン大会に参加したり、保田小学校の文化祭に向け鋸南の名産の竹を利用した、クジラのスタードームの作成等を行いました。

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今後増え続ける鋸南の活動に是非ご期待ください!

月影・鋸南プロジェクトは古谷・藤井研の中でも、実際に建物に触れ、街の人と交流し、その後も継続的に関わり続けることが出来るとてもやりがいのあるものです。また、大学の垣根を超えて学生主体で行っているのも、月影・鋸南プロジェクトの特徴です。
機会がありましたら是非この場所に来て、この施設を楽しんでみてください。

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