【PJ紹介】小豆島プロジェクト

By flab, 2018年2月10日

こんにちは、小豆島プロジェクト2017年度リーダーの関です。

今年度で4年目になるこのプロジェクトは、近年若い世代の移住者の方が増えている香川県小豆島堀越地区にて

空き家再生・移住促進に関する活動を行ってきました。

これまでの代表的な取り組みをいくつか紹介させて頂きます。

 

1つ目は、堀越地区のお祭りや伝統行事への参加・提案です。

たとえば、これは8月の納涼祭ビアガーデンの様子です。高齢化によってなくなってしまった「納涼祭」という地区行事を、

移住者の方々が中心となって「納涼祭ビアガーデン」として復活させたお祭りです。

海辺で趣向をこらした手料理を振舞われ、他の地区の方々を呼んでおこなう大きな行事です。

私たちは、堀越地区に自生している竹を活用して、浜辺で行われる納涼祭の誘導灯となるような竹のキャンドルを提案しました。

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地区の方々と一緒に製作を行う過程で、 堀越が古くから竹の産地であり、小豆島の名産である醤油樽の箍に使われていたことを

知りました。かつての堀越での暮らしに身近な存在であった竹を用い、納涼祭を彩る光をつくることができました。

2つ目は、瀬戸内国際芸術祭2016への参加です。

地域住民とのワークショップから、

  • 堀越地区の竹(真竹)は小豆島の基幹産業である醤油づくりの樽のタガとして最適で重宝されていること
  • 堀越地区はイノシシによる獣害で農作物を荒らされ悩んでいること
  • 小豆島は江戸時代、島民たちが自らの手で島をぐるっと全て囲うほどの土塀・石垣でイノシシよけの柵(=シシ垣)を作っていたこと

を知り、私たちは「竹を使ってイノシシよけの柵をつくり、獣害を減らすとともに

堀越地区の特長を広くPRすることができないか?」と考えました。

 

このシシ垣はイノシシにとってはここから先は人間の場所でこの手前までがナワバリだよと教える境界線、

堀越地区のみんなにとっては集いの場所、そして外からやってくるお客さんを迎える場所になります。

これを私たちは「シシ垣でつくる堀越暮らしの輪プロジェクト」と命名し、瀬戸内国際芸術祭2016へ出展しました。

地域の方々や専門家など、様々な方のお力を借りて、セルフビルドで完成しました!

 

また、堀越地区には、壺井栄の小説「二十四の瞳」のモデルとなった分校がありました。

校舎は取り壊されてしまいましたが、分校の先生が住んでいた教員住宅は空き家として集落に残っています。

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堀越地区、そして小豆島全体にとって大切なこの文化的リソースを、継承・活用していけないか考えました。

そこで、教員住宅を、堀越地区のことをもっと知ってもらえる展示場にし、「堀越暮らしの写真展」を開催しました!

 

また、荒神社でも展示を行いました。

 

今後の活動でも、堀越地区、ひいては小豆島全体における文化の継承と移住促進を目指していきたいと思います。

具体的には、教員住宅のような文化的リソースの継承・活用や、空き家調査やヒアリングによる移住促進研究などを考えています。

 

本プロジェクトでは、堀越地区の方々、小豆島町役場の方々、本当に様々な方にお世話になり、

地域の方々と意見交換会を行い、一緒に考えながら「デザイン」やその実践を行なう機会をたくさんいただいています。

これから転換期を迎える堀越地区において、どんなものが必要なのか、どんなことができたらもっと魅力を発信できるのか…

改めてこの場を借りて心から御礼を申し上げると同時に、今後ともメンバー一同一生懸命勉強・活動していきたいと思います!

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