こんにちは
研究員髙橋京平です。
2015年2月7〜17日に行われた日中国際ワークショップと5月26日に早稲田大学で行われた設計課題発表会のご報告です。
本ワークショップは2012年から早稲田大学、中国清華大学、重慶大学で岩手県大槌町に対する災害復興提案等のワークショップを行ってきましたが今年は趣向を変え、中国浙江省松陽(SongYang)という町を敷地に早稲田、清華、重慶に加え中国科学院大学、香港大学の合計五大学での国際ワークショップを行いました。
敷地のSongYangは上海から新幹線で約1時間の距離にある杭州から車で五時間程行ったところにあります。
非常に遠かったです。
今回のワークショップに参加したメンバーは日本人学生三人に加え、フランスからの留学生二人、そして古谷研に在籍する中国人留学生五人という国際的な顔ぶれでした。
さて、今回のワークショップの敷地SongYangは前述の通り、大都市からはかなり離れており、人口減少と高齢化が進み多くの集落が存続の危機を迎えています。一方近代化している集落では歴史的な建築が蔑ろにされ、景観にそぐわない近代的な建築が増えてしまっています。
また、お茶産業で名が通っているものの観光産業として成り立つほどのものにはなっていないこと、などの問題点がありました。
ワークショップの課題としては、
1.中心市街地のオールドストリート
2.お茶畑が敷地周辺に広がる界首(Jieshou)
3.過疎化が進む山間の糖画(Tanghau)
の3つの敷地に対しリサーチと提案を行ってきました。
課題のレベルが非常に高く、多くの学生と講師陣が集まってのワークショップだったので毎晩遅くまで議論と作業が続きました。
僕は途中で謎の熱に倒れ地元の病院で点滴を打っていました。。
ワークショップの中で特に印象的だったのは香港大学の教授の教育方法と国際的な教授陣の熾烈な議論でした。
こういった体験が出来るのは国際ワークショップに参加する非常に大きな価値だと思います。
三ヶ月後、東京は新宿、早稲田大学理工学部の地下スタジオで香港大学を除く4大学の設計課題の発表会。
各大学で現地ワークショップ後に進めてきた設計提案を発表しました。
中国の大学の発表はやはりその圧倒的なリサーチと情報量、そして密度のある提案に目を奪われました。
三ヶ月の設計期間、そして五時間に及んだ長い発表会、どうもお疲れ様でした。
発表会後は恒例の打ち上げでした。
中国の学生と大いに盛り上がりました。
以上長くなりましたが2015日中ワークショップの報告でした。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
(写真:夏晨峰)