本プロジェクトは奈良県吉野地域の優れた人工林、吉野材(スギ・ヒノキ)の魅力を最大限に活かした
新しい用途やデザインの開発、ブランドづくりを推進し、吉野林業・木材産業の振興を目指した活動を行っています。
2010年度より奈良県からの委託研究として始まり、
毎年、早稲田大学と奈良県の木材関係者との協議、並びに現地調査として吉野林業や活用事例の視察を行いながら、
吉野材の魅力を肌で感じ学び、それらの経験や学習を活かして、
プロダクトのデザインから、家具、インテリア、建物の木質化改修といった
スケールを横断した様々な提案や実作を行ってきました。
また、毎年、吉野材の魅力や活用方法を発信する「奈良の木フォーラム」を開催し、
吉野材のブランディングやマーケティングまでも視野に入れた活動を行っています。
今年度は、昨年度に引き続き、活用提案を行った「吉野材展示キット」を一つ実作し、
吉野材の魅力を一般の人に触れて感じてもらえる機会としてHOUSE VISION2016での研究発表を行わせて頂きました。
来年度の活動の展開として、フォーラムの開催と会場の内装提案、
また新しい活動の場として、奈良県上北山村で天然林活用提案を行っていく予定です。